FXの「勝ち」とは何か?稼げるトレーダーになるための心得


FX(海外為替証拠金取引)は投資であり、ゲームではありません。
こんなことを言われたら、「それは当然」と思う人も多いはず。
でも無意識のうちに「ゲーム感覚」でFX取引を行い、それによってリターンを減らしているケース、実は珍しくないんです。
「リターンの金額」よりも「予測を当てた回数や確率」で勝ったつもりになってしまう…こんなことってありませんか?

例えば「95%以上の確率で予測を当てた」と聞くと、「それは凄い!」と思ってしまいそうですよね。
実際、このような勝率をひけらかす似非トレーダーも多いものです。
勝率9割以上、ゲームであれば確かに「最強」とも言われそうな存在。
ただ、投資の世界では残念ながら「強いトレーダー」とは言えません。

10回と決めた取引の中で、1回ごとに10万円を勝ちとり、9回までは勝ったとしましょう。
ここまでのリターンは90万円ですね。
しかし最後の1回で100万円の損失を出してしまったら、どうでしょうか?
そこまで9回の勝ちがあったとしても、結果は10万円の損失で「負け」なのです。

FX等の投資の世界で重要となるのは、「何回勝てたか」「何回当てたか」ではありません。
「最終的にいくらリターンを得ることができたか?」--大切なのはこれだけです。
例え予測が当たらず負けが続いたとしても、最後でリターンを出すことができていれば、それが投資で言うところの「勝ち」となります。

一回一回の勝負に一喜一憂しない、最終的な利益額のみに焦点を定める…
この点を認識するか否かが、FXトレーダーとして成功するかどうかの大切なポイントとなるのです。

≪稼げる人の取引スタイルは「損切り」「利乗せ」重視≫

勝率ばかりに目が行って、最終的には稼げていない似非トレーダー。
堅実にリターンを生み出し、最終的な「勝ち」を得ているベテラントレーダー。

前者と後者の取引スタイルの差には、「損切り(ロスカット)」そして「利乗せ(乗せ)」の重視度合いが挙げられます。

損切り(ロスカット)とは、トレードの損失を最小限に抑えるために、早めに撤退をすることです。
反対に利乗せ(乗せ)とは、予測通りの動きが出ている時に、リターンを最大限にするポイントを待つこと(場合によってはポジションを増やすこと)を指します。
シンプルに言えば「損失が出たら素早く切って、利益が大きく出るギリギリまで待つ」と言い換えられますね。

「なんだ、そんなことか。カンタンじゃないか」と思われる人も居ることでしょう。
ところが実際には、稼げないトレーダーの多くがこの2つを徹底できていないのです。
目先の小さな損失に因われて損切りをするタイミングを逃したり、勝ちが欲しいばかりに早々に利確をしてしまったり…
損切りと利乗せを軽視したことによって、本来得られたはずのリターンを小さくしてしまっています。

FXは通貨を扱う投資であり、その市場は刻々と動き続けるもの。
経済指標や政治の動向によって、一瞬のうちに市場が大幅変動することも珍しくありません。
「常に予測を当て続ける」ということは非常に難しく、どんなベテラントレーダーでも読みを外す可能性はあるのです。

混迷の中で、いかにして堅実にリターンを勝ち取っていくか?
その指針となるのが「マイルール」であると言えます。
どれだけの損失が出たらロスカットをするのか、どこまでの利益で利確とするのか…このようなポイントを抑え、取引前に予め設定しておきましょう。
そしていかなる時でもそのルールを徹底するのです。

リスクを最大限に抑えることを重視して早めのロスカットをすること。
そして「ここぞ!」という動きが来た時に、その中で最大限の利益を出すように波に乗ること。

「FXは難しい」と思われがちですが、このシンプルな2つの根本部分さえ抑えることができれば、ビギナーでも堅実なリターンを積んでいくことは可能です。
「毎回当てよう」というゲーム理論から進歩し、「最終的な結果」に目を向ける--これこそが「勝てるトレーダー」になる最初の一歩と言えるでしょう。